2015年09月19日
ファーストスピアー特集 ～基礎編～
エアガン・海外パーツの専門店
香港マニアです。
当店のブログ等をよくご覧頂いている方にはお馴染みの実物装備メーカー「FirstSpear」。
これまでに様々な紹介ブログ等を書いて参りましたが、「FirstSpearってなんぞや？？」
「よく見かける6/9や6/12ってなに？」など、割と基礎の部分を書くことがなかった為、
何編かに分けてご紹介していこうと思います。
そして今回はFirstSpearの装備の特徴とも言える「新ポーチアタッチメントシステム」から
ご紹介して行きたいと思います。
■FirstSpearとは■
国産を貫いてきた米軍装備の老舗メーカー『イーグルインダストリーズ』が、
企業買収に伴い一部商品を米国外での生産に切り替えた事を危惧し、
イーグルの関係者や経験豊富な業界の専門家、元軍人らのチームにより2010年設立されたのが、
新進気鋭の装備メーカー『FIRST SPEAR(ファーストスピア)』です。
迅速で正確な生産を可能する為に、最新のコンピューター制御カッティングテーブルを配備し、
新たな装備システムの設計・開発に成功しております。
他メーカーのOEM生産などにも携わっており、CRYEからの受注やレンジャー・Deltaへの納品も行っており、
新鋭の装備メーカーとはいえかなりの実績を持っております。
■FristSpearによる設計・開発された装備の新システム■
FirstSpearの装備で特徴な点と言えば、新たなプラットフォームの規格「6/12」と
それに対応したポーチアタッチメントシステム「6/9」「6/12」、
簡単かつ素早い装備の脱着を可能とする「TUBES」が代表的かと思います。
そこで、今回は上記システムについて少しご紹介していきたいと思います。
・プラットフォーム、ポーチの規格
新システムの1つ「 新規格 6/9 、6/12 」をご紹介する上で、
まず今までに使用されていたプレｰトキャリアーやチェストリグ、ポーチ等の
アタッチメントシステムについて振り返ってみたいと思います。
～MOLLE/PALS とは～
今日までポーチに使用されている主なアタッチメントシステムは、
「MOLLE/PALS」 規格が採用された取付け方法でした。
下記画像の左側が「MOLLE/PALS」規格のプラットフォーム。
右がMOLLE/PALS用のアタッチメントになります。
※MOLLE/PALS 規格のプラットフォーム（左側）とポーチ(右側)
「MOLLE/PALS」 規格のプラットフォームとポーチにはナイロンウェビング、
金属製のスナップ、などの素材が使用されております。
上記素材で構成されたポーチは「装備の重さ」の一端となり、
これを幾つも装備することで全体の重量はなかなかのものになってしまいます。
装備の軽量化に関してはこれまでにも軽い材料を使用して「軽量化」を図った商品が
幾つかありましたが、多くが装備の性能を低下・犠牲にするものでした。
そこでFirstSpearは従来のMOLLE/PALSシステムを排除し、6/12規格のポーチとプラットフォームを
合わせて組込む事で、装備の性能を犠牲にすることなく40％以上の軽量化に成功しました。
次は40％以上の軽量化に成功した新たな規格
「6/12」についてご紹介していきたいと思います。
～ 新規格 『6/12』 とは ～
新企画6/12 のプラットフォームは、ナイロンウィビングの変わりに
レーザーカット技術よってスリットが入った生地が前面に配されております。
※6/12規格のプラットフォーム （FiｒｓｔSpear製 ストランドホッグ SAPI CUT プレートキャリアー）
このスリットにポーチ側のタブ(両面がベルクロのアタッチメント)を差し込み、
上下に重ね合わせることでポーチを固定します。※下図をご参照下さい。
プラットフォームの生地の裏面にはベルクロ（メス側）になっている為、
とても強力に装着され、乱暴に引っ張っても外れる様子はありませんでした。
上記の記載にありましたとおり、MOLLE/PALS規格のポーチより
軽い素材を使用している6/12規格のポーチがどれほど軽いのかを比較してみました。
下の画像が結果となります。
1つのポーチあたりに約20ｇ軽量化されている為、
プレートキャリアー一杯にポーチを装着される方は、
かなりの負担軽減になってくるのでは考えられます。
※左がMOLLE/PALS 規格のポーチ。右が6/12規格 のポーチ。
ポーチはどちらもFirstSpear製のM4マガジンポケット ダブルです。
～ 新規格 『6/9』 とは ～
新規格「6/9」は、「6/12」規格をまだ導入していないユーザーの為に
特別に開発されたアタッチメントシステムです。
この「6/9」規格は「6/12」規格のプラットフォームに対応しており、
さらに「MOLLE/PALS」規格のプラットフォームへの装着も可能となっております。
※この規格はポーチ側のみの規格となります。
装着方法はベース側のウェビングとポーチ側のスリットへアタッチメントを交互に差込んでゆくだけ。
「MOLLE/PALS」「6/12」規格共に装着方法は同じとなります。（上の図をご参照下さい。）
「MOLLE/PALS」ではポリマー補強剤がナイロンウェビングでサンドイッチされており、
さらに金属製のスナップと重厚なつくりになっておりましたが、
6/9規格の方は1枚のウェビングを先のポリマー補強剤の部分だけ折り返されただけとなり、
使用している素材がほぼ同じで、使用量が少ないことから確実に軽くなっていることが想像出来ます。
使用される材料が少なくなったことから耐久性が問題になるのでは？と疑問視される方もおられるかと思われますが、
私物のポーチで引っ張って確認致しましたところ、プラットフォーム側の生地が破れてしまうほど強く引っ張っても
何ともないのではないかというくらいビクともしませんでした。
むしろ、ポリマー補強剤がウェビングの先端だけになった為、ポーチとプラットフォームがピッタリと
体のラインに沿ってくれます。
隙間無く装着されている為、マガジン等を抜く際にポーチごと引っ張られる事も無く、
しっかりとフィットしてくれています。
・規格ごとのポーチ、プラットフォーム対応一覧
上記一覧が、今回ご紹介致しました「MOLLE/PALS」「6/9」「6/12」のポーチ、プラットフォームごとに
対応した装着の可否を示す表となります。
「6/12」規格のポーチはアタッチメントが独自のものなので、
「6/12」のプラットフォームにしか対応しませんが、
プラットフォーム側は全てのポーチに対応しております。
※個体差によっては縫い付け位置が悪く、装着が困難な場合がございます。
以上がFirstSpear独自の新しいポーチアタッチメントシステムに関するご紹介でした。
この規格に関しましては「どの規格が対応しているのか分らない」や
「自分が持っているプレキャリに取付けが出来るのか」等のお問い合わせも多かった為、
今回まとめさせてご紹介させて頂きました。
次回は「TUBES」や今回ご紹介した規格の装備を使った例等を
ご紹介していきたいと思います。
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香港マニアです。
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これまでに様々な紹介ブログ等を書いて参りましたが、「FirstSpearってなんぞや？？」
「よく見かける6/9や6/12ってなに？」など、割と基礎の部分を書くことがなかった為、
何編かに分けてご紹介していこうと思います。
そして今回はFirstSpearの装備の特徴とも言える「新ポーチアタッチメントシステム」から
ご紹介して行きたいと思います。
■FirstSpearとは■
国産を貫いてきた米軍装備の老舗メーカー『イーグルインダストリーズ』が、
企業買収に伴い一部商品を米国外での生産に切り替えた事を危惧し、
イーグルの関係者や経験豊富な業界の専門家、元軍人らのチームにより2010年設立されたのが、
新進気鋭の装備メーカー『FIRST SPEAR(ファーストスピア)』です。
迅速で正確な生産を可能する為に、最新のコンピューター制御カッティングテーブルを配備し、
新たな装備システムの設計・開発に成功しております。
他メーカーのOEM生産などにも携わっており、CRYEからの受注やレンジャー・Deltaへの納品も行っており、
新鋭の装備メーカーとはいえかなりの実績を持っております。
■FristSpearによる設計・開発された装備の新システム■
FirstSpearの装備で特徴な点と言えば、新たなプラットフォームの規格「6/12」と
それに対応したポーチアタッチメントシステム「6/9」「6/12」、
簡単かつ素早い装備の脱着を可能とする「TUBES」が代表的かと思います。
そこで、今回は上記システムについて少しご紹介していきたいと思います。
・プラットフォーム、ポーチの規格
新システムの1つ「 新規格 6/9 、6/12 」をご紹介する上で、
まず今までに使用されていたプレｰトキャリアーやチェストリグ、ポーチ等の
アタッチメントシステムについて振り返ってみたいと思います。
～MOLLE/PALS とは～
今日までポーチに使用されている主なアタッチメントシステムは、
「MOLLE/PALS」 規格が採用された取付け方法でした。
下記画像の左側が「MOLLE/PALS」規格のプラットフォーム。
右がMOLLE/PALS用のアタッチメントになります。
※MOLLE/PALS 規格のプラットフォーム（左側）とポーチ(右側)
「MOLLE/PALS」 規格のプラットフォームとポーチにはナイロンウェビング、
金属製のスナップ、などの素材が使用されております。
上記素材で構成されたポーチは「装備の重さ」の一端となり、
これを幾つも装備することで全体の重量はなかなかのものになってしまいます。
装備の軽量化に関してはこれまでにも軽い材料を使用して「軽量化」を図った商品が
幾つかありましたが、多くが装備の性能を低下・犠牲にするものでした。
そこでFirstSpearは従来のMOLLE/PALSシステムを排除し、6/12規格のポーチとプラットフォームを
合わせて組込む事で、装備の性能を犠牲にすることなく40％以上の軽量化に成功しました。
次は40％以上の軽量化に成功した新たな規格
「6/12」についてご紹介していきたいと思います。
～ 新規格 『6/12』 とは ～
新企画6/12 のプラットフォームは、ナイロンウィビングの変わりに
レーザーカット技術よってスリットが入った生地が前面に配されております。
※6/12規格のプラットフォーム （FiｒｓｔSpear製 ストランドホッグ SAPI CUT プレートキャリアー）
このスリットにポーチ側のタブ(両面がベルクロのアタッチメント)を差し込み、
上下に重ね合わせることでポーチを固定します。※下図をご参照下さい。
プラットフォームの生地の裏面にはベルクロ（メス側）になっている為、
とても強力に装着され、乱暴に引っ張っても外れる様子はありませんでした。
上記の記載にありましたとおり、MOLLE/PALS規格のポーチより
軽い素材を使用している6/12規格のポーチがどれほど軽いのかを比較してみました。
下の画像が結果となります。
1つのポーチあたりに約20ｇ軽量化されている為、
プレートキャリアー一杯にポーチを装着される方は、
かなりの負担軽減になってくるのでは考えられます。
※左がMOLLE/PALS 規格のポーチ。右が6/12規格 のポーチ。
ポーチはどちらもFirstSpear製のM4マガジンポケット ダブルです。
～ 新規格 『6/9』 とは ～
新規格「6/9」は、「6/12」規格をまだ導入していないユーザーの為に
特別に開発されたアタッチメントシステムです。
この「6/9」規格は「6/12」規格のプラットフォームに対応しており、
さらに「MOLLE/PALS」規格のプラットフォームへの装着も可能となっております。
※この規格はポーチ側のみの規格となります。
装着方法はベース側のウェビングとポーチ側のスリットへアタッチメントを交互に差込んでゆくだけ。
「MOLLE/PALS」「6/12」規格共に装着方法は同じとなります。（上の図をご参照下さい。）
「MOLLE/PALS」ではポリマー補強剤がナイロンウェビングでサンドイッチされており、
さらに金属製のスナップと重厚なつくりになっておりましたが、
6/9規格の方は1枚のウェビングを先のポリマー補強剤の部分だけ折り返されただけとなり、
使用している素材がほぼ同じで、使用量が少ないことから確実に軽くなっていることが想像出来ます。
使用される材料が少なくなったことから耐久性が問題になるのでは？と疑問視される方もおられるかと思われますが、
私物のポーチで引っ張って確認致しましたところ、プラットフォーム側の生地が破れてしまうほど強く引っ張っても
何ともないのではないかというくらいビクともしませんでした。
むしろ、ポリマー補強剤がウェビングの先端だけになった為、ポーチとプラットフォームがピッタリと
体のラインに沿ってくれます。
隙間無く装着されている為、マガジン等を抜く際にポーチごと引っ張られる事も無く、
しっかりとフィットしてくれています。
・規格ごとのポーチ、プラットフォーム対応一覧
上記一覧が、今回ご紹介致しました「MOLLE/PALS」「6/9」「6/12」のポーチ、プラットフォームごとに
対応した装着の可否を示す表となります。
「6/12」規格のポーチはアタッチメントが独自のものなので、
「6/12」のプラットフォームにしか対応しませんが、
プラットフォーム側は全てのポーチに対応しております。
※個体差によっては縫い付け位置が悪く、装着が困難な場合がございます。
以上がFirstSpear独自の新しいポーチアタッチメントシステムに関するご紹介でした。
この規格に関しましては「どの規格が対応しているのか分らない」や
「自分が持っているプレキャリに取付けが出来るのか」等のお問い合わせも多かった為、
今回まとめさせてご紹介させて頂きました。
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Posted by 香港マニア at 23:27│Comments(0)
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